2018年6月28日、韓国・済州にて、第13回平和と繁栄のための済州フォーラムが開催され、日中韓三国協力事務局(TCS)は二つのセッションを主催しました。
まず「日中韓三国協力に新たな光を:ビジョン2020を超えて」と題したセッションでは、北東アジア地域を担当する外務省の審議官と学者が日中韓3カ国からそれぞれ3名ずつ参加し、2018年5月に東京で開催された日中韓サミットを踏まえ、これまでの20年間の三国協力について見解を述べました。
同セッションでは、李鍾憲(イ・ジョンホン)TCS事務局長が司会を務め、三国協力の今後の方向性について模索し、地域の安定をはかり平和を構築すること、国民の相互理解を深めることが主要な議論となりました。
セッション「日中韓三国協力に新たな光を:ビジョン2020を超えて」の発表者 - 崔鳳圭(チェ・ボンキュ)、韓国外交部東北アジア局審議官 - 志水史雄、外務省アジア大洋州局参事官 - 毛寧(もう・ねい)、中国外交部アジア司副司長 - 朴栄濬(パク・ヨンジュン)、韓国国防大学安全保障学院教授 - 伊藤剛、明治大学政治学専攻教授 - 範士明(はん・しめい) 、中国北京大学国際関係学院副院長
続いてTCSは、経済分野に関連するセッション「オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向けた日中韓三国間の経済協力」を開催しました。同セッションへは「日中韓三国経済報告書2017」の著者を招き、日中韓各国で開催されたオリンピック競技大会を振り返るとともに、2020年の東京、2022年の北京で開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向けて三国共通の協力分野が何かを模索しました。
同セッションでは、山本恭司TCS事務次長の司会のもと、前回のオリンピック競技大会による経済的な影響を分析し、三国の政府や経済界、学術界が相互協力が可能な様々な分野について議論がなされました。
セッション「オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向けた日中韓三国間の経済協力」の発表者 - 陳剣(ちん・けん)、中国経済体制改革研究会副会長・リサーチフェロー - 齋藤潤、国際基督教大学客員教授(経済学) - 朱源(ジュ・ウォン)、韓国現代経済研究院経済研究室シニアリサーチフェロ