京都の北西部に位置する丹後地方で作られているのが丹後ちりめんです。雨が多く湿度が高いこの地方は、乾燥をきらう絹織物に適した様で、奈良時代から絹布がおられてきました。
ちりめんは江戸時代中期からで、丹後に住む絹屋佐平治が京都の西陣へ出向き、糸練りやシボの出し方などの秘伝の技を学び丹後に持ち帰ったのが始まりとされています。柔らかくてさらりとした肌触り、しなやかな風合い、シワになりにくくて扱いやすい生地・・・そんな生地が丹後ちりめんです。
昔我が家でもちりめんの家内生産をしていました。先ほどの空色の着物は子供の頃祖母が織り上げたちりめんを私が結婚する時、染め上げたものです。祖母、母から娘へ想いが伝え繋がれる着物が大好きです。袖に手を通すと、その想いに包まれて和みます。
着物は3代着ることができると言われています。そして体形の変化にも対応ができます。とてもすぐれ物です。
私が母の着物で着付けを習い始め、そして人に着付けができる様に!わが子の節目には自分で着物を着付け成長を感じております。
11月11日、12日 TKG~丹後カニ合宿~着物体験コースでは、丹後ちりめんの着物を着用していただく(希望者のみ)企画も準備しております。そしてこの丹後の地で活躍されている若手織物事業所の機場現場を見学させていただく予定です。是非この機会に地域産業に触れていただきたいと思います。お待ちしております。
成れる会丹後 2期生 足立由美