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図画工作科研究 コラージュ作品[2019]

『バエ オブ シンガポーる』:この作品はシンガポールのガイドブックのみを使用して作ったものである。黒の台紙は中心を切り抜いた。その空いた箇所にコラージュすることで穴が埋まり、まるで一枚の台紙に貼っているかのように見える。また全体の配置は“バエ”を中心に置いた。これは分けられた4つのコラージュを“バエ”ていると思わせたい私の願望を表現している。またそれによって見た目に統一性のない4つのコラージュが“バエ”という表現によって繋がり、一つの作品となっている。
『動物と人間』:[解説]黒い画用紙2枚の方は動物園をイメージしていて、 それぞれの生き物に名前がつけられているという感じを 出しました。白い画用紙の方は、3人の人間が居る方と 四角い対象物を並べただけのものがあります。 人間が貼られている方は、他人は何を考えているのか わからない(良く言えば十人十色的な)ということを 表したかったので何も考えずに貼りました。 四角い物を並べた方は、自然界には直線が 存在しないため四角という形は知能を持たない動物には 作れない物であるため、人間の象徴としました。 [みどころ]黒い画用紙の方は動物園で確かに 動物の世界を表しているけれど、動物園もまた人間の 作り出したものである、というところ。 [感想]作品について書いているうちに なんだか恐ろしい作品を作ってしまったのかも しれないという思いになりました。 作っている最中はとても楽しかったし、 自由気ままに切り貼りしていったものに こんなふうに意味を持たせることができるということが 面白いと感じています。
『楽しさいろいろ』:4つの紙でマーク、人、景色、文字という中心として使うものを決めて作った。左上のマークでは、紙を×の形にし周りにマークをちりばめることで華やかな春のような楽しさを表わした。右上の人では、人の顔に注目し顔を中心にはった。一見狂気的にみえるが笑顔を使うことでおそろしさの中にある楽しさを表現した。左下の風景では自然と都市が融合している様子を表すため写真を縦に切り間から別の写真がみえるようにし興味深さを表した。最後に文字である。文字はあえて文字だけでなく自然的な写真の上に文字をちりばめることで現在の情報社会との乖離の面白さを狙った。
『映え?』:「インスタ映え(ばえ)」がテーマです。映えることば、映えないことば、映えの宛先、映えの裏側という4つの世界で構成されています。「映え」に疲れた私はインスタを見つめながら、「女のコは、誰のために、何のために『映え』ているのだろうか」と、いつも疑問を抱いていました。その疑問から生まれた作品です。でも、結局はこの作品も「映え」を狙ってしまっているのでは…? というところが、見どころです。
『東京の日々』:この作品では、初めに東京へ留学するから四つの部分を組み合わせる。右上からそれぞれは買いたいものと日常歩き道、芸術の日常、続けていることなど。外見から見れば、扇風機のように懸命に続ける人生です。日常の生活に中心とし、違う都市を触れて自分の考え方が大きく変わった。最初の強い物欲心理から現実に回帰し、東京の魅力を発見して芸術になりました。どこもかしこも芸術の香りが空間に充満し、私にとってもう一度芸術に対する限りなき深い愛が満ちてと思った。
『映画館』:左上に位置する3世界は「ミステリー」「アニメ」「時代劇」を表している。ミステリーは死体と血しぶき、弾痕で殺人現場を表している。アニメは、キャラクターのイラストを集めて、敵のアジトでの戦いを表現した。そして、剣を交えているシルエットや城、山や草木の自然を合わせることで、武士のいた時代のワンシーンとした。 それぞれ世界観が別々でまとまりがないが、右下にポップコーンやドリンクによる世界を付けることで「映画館」にした。
『くにの始まり』:日本神話における神々の話、国の始まりについての話を絵本形式で表現した。 上から1;何もない空間から神々が水をかき混ぜ、水滴が集まって8つの島ができたシーン 2;伊邪那岐命と伊邪那美命が多くの神を産んだが伊邪那美が亡くなり、2柱の神が 三途の川を挟んで向かい合っているシーン 3;2柱の子でもある天照大御神が岩穴に閉じこもり国が闇に包まれたシーン 4;天照大御神が外に出てきて山に登って神聖な剣を突き刺し、今後自らの子孫が この地を治めると宣言しようとするシーン となっている。
『旅行するならどこに行きたい?』:この作品は世界各地の名所となる場所で気になるところを「アジア」、「アメリカ・カナダ・南米」、「ヨーロッパ」、「オセアニア」と大きく4つに分類した。4枚の配置の仕方については世界地図の位置関係とし、アジアを中心で考えた位置にそれぞれ配置した。特に、アメリカの下側に南米を置くことで、大きな分類の中でもさらに位置関係を考えた。またヨーロッパは個人的に知っている都市が多いために、ヨーロッパの分類では隙間なく敷き詰めることを意識した。
『夢見る海外with食』(海外の風景や人物の切り抜きが多くなったのと、ところどころに食べ物の切り抜きがあるので、 このタイトルにしました。):画用紙の形に曲線と直線を入れ混ぜて、柔らかい印象とはっきりした印象をもたせました。曲線や直線にあわせて、切り抜きも、楕円のようなものと四角いものを集めてみました。 配置の工夫によって、真ん中の部分にジグザグの隙間ができたこともお気に入りです。左上は全体的にピンクの要素と可愛らしいもの、右上は人物、左下は風景、右下は食べ物を集めました。4つのパーツの共通点を考えてみると、私の好きなものや憧れているものかなと思いました。
『ストレス発散』 :中心にあるのは、情報化社会や日々の生活の中で疲れやストレスを感じている現代人を表しています。その周りにあるものは、それらのストレスを発散してくれる『癒し』です。癒しのテーマら『美・食・笑』です。特に『笑』はこだわりを持って作りました。台紙を切った時に生まれた窪みを口に見立てて、唇を作り、様々な字で歯を作って笑っている感じを表現しました。また、流行りの芸人さんの頭を切り、最終日に手元に残っていた素材で脳が飛び出ているように表したところは、グループのメンバーにも面白いと言ってもらえた自信作です。
『人間』:この作品では,4つの世界で,人間を表してみた。左からそれぞれで工夫したところとして,始めの世界では,人に伝わる伝わらないという曖昧な部分を宇宙で表現してみた。2つ目の世界では,右側に立っている人が大きく,気球に乗る人とは反対の方向を向いて無視しているような様子から右の人は,周りを気にせず我が道を向かっていることを表現してみた。対して3つ目の世界は,着飾ることに意識が持っていかれ自分を見失っている人を表現した。4つ目の世界は,人の上辺の部分を表現してみた。
『迷子』:それぞれ「何に迷っているのか」を表現した世界と見ると、説明できそうなのでそういうことにする。 迷っている=漂っているということを表現したかったので、金魚が浮かんでいる。見どころは、金魚と構図による遠近感で、この世界を客観的に覗いている感じがするところ。 ・(右)将来;なぜこうも進路とは決めがたいのか。 ・(真ん中・内側)地図;なぜこうも道とは分かりづらいのか。 ・(真ん中・外側)所在;なぜこうもモノはなくなるのか。これだけ対象が「モノ」。モノも迷っている。 ・(左)手続き;なぜこうも何かを手続きするのは難解なのか。(書類の手続き、アプリを入れれば何かと登録・入力...) 今進路に迷っているせいか、右の進路の世界の、言葉がうまく出ていない感じが一番うまく表現出来た気がする。
『自分の欲』:タイトルの通り自分の『欲』を4枚に詰め合わせた。左上は自分が今行きたいと思っているヨーロッパを詰め合わせた。1枚のコラージュでは足りないくらい欲があったので、『もりだくさん』というワードを強調させることで欲をアピールした。右上は金の欲をイメージした。お金がないので、セールや半額といったことでお金を少しでも貯めたいという思いを表した。1番下は食欲である。自分が好きな飲食物をいくつか載せた。特に好きな大トロはあえて文字にすることで他の物よりも強く印象深くなるようにした。最後に、真ん中だが、これは単位が欲しい思いである。あえて、めちゃくちゃにすることで、単位の欲しさに必死にめちゃくちゃになっている脳内をイメージした。特に馬が走っている写真を使用することで単位に向かって一直線に突き進む思いを表した。
『4つのフレーズと1つの曲』:1つの世界だけ見ると何を表しているかわからないが、4つの世界を組み合わせて繋げてみると、譜面が繋がって曲が完成する。狭い視野だと気づかないことも、世界を広げることで初めて気付くことがあるということを表現した。4つのそれぞれの世界は色を揃えたり服のテイストを合わせたりなど、なるべく統一感を持たせるようにし、紙を組み合わせることができるように切り方を工夫した。
『チラシの生物たち』:私は、チラシに書かれている文字や写っている写真ではなく、色彩に注目して、その色彩を使ってカラフルな生き物を継ぎ接ぎで作りました。なるべく違った色がとなりに来るように配置した作品と、敢えて同じ色を並べて作った作品があります。こだわったポイントは、四角や丸など、できるだけ単純な形に切り取ったチラシを並べて、生き物のデザインをシンプルなものにした点です。
『逆』:4つの作品に自分が逆だと感じるものを入れました。 上は食べ物のチラシを見ているときに、紹介文に「おいしい」「食べごろ」「手軽」「無投薬で健やかに育てた」など人間勝手な売り文句が多いと感じたことから発想を得ました。命や自然、動物を大切にしなければいけないと教えられましたが、私たちは当たり前のように毎日命を食べているんだなと思いました。だから構成を、動物を下に食べ物をその上に、一番上に食べる人間を置きました。動物の写真のところに「おいしく食べて」という言葉を入れたのが気に入っています。 下は布団のチラシを見ているときに気持ち良さそうだな〜と思い、とりあえず気持ち良さそうなものを貼ってみました。そのあと私の嫌いな筋トレのページを見つけ、この2つをくっつけたら面白いのではと思い、筋トレしている人の顔や体を散りばめてみました。そうしたら、全然気持ち良さそうではなくなりました。 右と左も紹介したいですが、字数が足りないので諦めます。 考えているうちに4つの世界に逆が入っているのかわからなくなってきましたが、逆にいいかなと思いました。
『よりどりみどり』(eri):自分の好きなファッションを使った作品にしました。青赤緑黄の4色のものを2冊の雑誌から切り出して、そこから構成を考えました。ただ貼るだけではつまらないので、よりそのファッションが効果的に見えるように切り方や貼り方を工夫しました。青は貼ってくうちに見えてきた花束にしました。色それぞれの雰囲気をつくることができました。青赤は上向き、緑黄は下向きになってますが、それも良しとしています。好きなものを作品できた点がビックポイントです。どんなものが使われているか細かく見て欲しいです。
『寝なければ明日は来ないかもしれない』:日曜日に自宅でぼんやりしながら何気なくスマートフォンをいじっている瞬間。特にこれといった目的もなくネットやSNSをさまよっているうちに出てくる色々な情報や、その隙間に現れるよくわからない広告、或いはさりげなく迫ってくる休日の終わりなど。色々やっているうちに「今何しようとしてたんだっけ?」となって、でもどうでも良くなって、現実からは目を逸らしまたネットの海に身を投じる…という休日の一幕を表現出来ていればいいなあ、と思います。
『ウチ』:4枚に共通するのは、私の内面であることです。 「こがねい」の文字が印象的な一枚は教育実習の思い出。節制で飛んだ私の首から財布の血が吹き出しています。 カンガルーが貼ってある一枚は、綺麗な空から覗く俗っぽいピザと0円のスマイルで大学生に対する気持ちを表現しました。 3枚目は自分から見た自分です。この日は気持ちが荒れていたので混沌とした様子を表現しました。「自分」の横にある心の机は物が整理されず、散らかっています。 4枚目はジェンダーです。自分自身女に生まれたことを後悔しているので、そんな気持ちをぶつけました。どんどんと曖昧な「人」になっていくところが見所です。
『縛りの中の私の色は』:黒色の紙の作成にあたって、日々言葉の選択に悩んでいる自分と、かしこまったことに縛られず自由に生きたい、けれど結局はもともとあるもの(今回は三角形)にはまって生きている自分を表現しました。言葉とか、もともとある型を破っていくのは結構大変で難しいけれど、ある型を自分色に染めることはできるかもしれない。そんな想いを持って作成しました。 白色の紙の作成にあたっては、人の目を意識して生活している自分と、一瞬何も考えずにただ好きなことをしていたい自分を表しました。 全体を通して、本当は解放されたいという思いとそういった世の中で上手く自分なりに生きていきたいという思いを表現しました。
『古今男女』:まず、今と昔の様子のイメージをそれぞれ組み合わせた。ここでは、昔では柔らかなイメージを、現代では最先端のイメージを表現するため、コラージュするものの切り方にも工夫を加えた。 また、女子と男子から連想される世界をつくった。女子が「かわいい」と言いそうなものや、「ふわふわ」や「NEW」のような女子が飛びつきそうな言葉をあふれんばかりに集めた。また、男子はスタイリッシュなものを"詰め込み過ぎない程度に配置する"ということにこだわって作成した。メンズモデルの顔をキャラクターに置き換えているが、このキャラクターも普段よりクールな表情のものを選んで活用した。 それぞれの世界がつながっていることを、それぞれのコラージュをひとつの輪になるように配置した。
『私が望む4つの要素』:この作品は『私が望む4つの要素』と題して、私が人生で望む4つの要素を表しました。左上は「健康」、左下は「音楽」、右上は「休息」、右下は「お金」とそれぞれ副題が付きます。「健康」は、食材で体が作られている周りに、お酒やジャンクフードなどの誘惑があるのがポイントです。「休息」では、混沌としている上部から少し離れて、下で休息している様子を表してみました。「音楽」は、自分が好きなバンドのライブをイメージしています。
『大地』:4つのコラージュの隙間が、大地の亀裂や川の流れのようになるように切り取り、配置した。 それぞれ、 ヨーロッパに現れたマンモス 食と体調不良 チーズの滝の温泉 紅葉と白馬 をコラージュしている。 ヨーロッパの写真は四角で切り取るものと建物の形に合わせて切り取るものの2種類を組み合わせ、ヨーロッパの雰囲気を出しつつ中心のマンモスで異質感を出した。 美味しそうな炒め物を大きく切り取ったが、摂取した後様々な健康被害を気にする現代社会を示唆している。 大きなチーズが滝のように流れているように見せ、それを使ったチーズ温泉をコラージュした。 日本を中心とした紅葉とヨーロッパ感の出る白馬を組み合わせて、異文化を作り出した。国境などの分け隔てのない世界を望んでいる。
『マクロとミクロ』:黒い宇宙、青い地球、秋の雰囲気、街の人を表現しました。宇宙は黒いだけでなく、さまざまな星があるので時計を置くことで星を再現しようと思いました。地球はだいたい月くらいの距離から地球を見たイメージです。今の季節の秋と合わせて楽しげな街の人たちをピンクでつくりました。スケールの違うものを一つの作品にして色と形で表現したところが1番の見どころです。
『食べ物と人』:初めはみかんの写真のみで1面を埋める予定だったが、思いの外食べ物のチラシが不足していたため、「みかん」や「ミカン」という文字をひたすら貼っていった。時間をかけたおかげで一番気に入った面になったのでぜひ見てもらいたい。 左上には産直という言葉に合いそうな野菜や果物を集めた。 右上は新聞に素敵な高齢者の笑顔が載っていたので、笑顔の高齢者を集めてホームパーティーのようにした。 左下は同じイラストのものを見つけたことで思い付いた。
『海は快晴、時々雨、時々獣』:最初は天気で晴れ、雨、曇り、雪で考えていましたが、晴れと雨を作ったあと動物を使いたくなり動物を切って貼ってみました。海が綺麗だったので海も使いたくなり、直感的に使いたいと思った素材を貼っていきました。見所としては、傘を差している男の子がラインやインスタグラムのアイコンの丸いくり抜かれた穴から覗いている様子が可愛くて面白い。あとは海や雲や山が隣り合って並んでいるのも不思議な感じがして面白くなった。くり抜かれた太陽を合わせると、太陽を囲むように海や山や雲が並んでいるようになる。色々と写真どうしをくり抜いて組み合わせてみると意外な発見があり、その場で作りたいものが変わっていった。画像は右から海、晴れ、雨、獣(動物)です。
『今日の出来事』:この作品は、その日の出来事が頭の中で織り成す世界を描いています。右下のたくさんの文章を切り貼りした部分は、その日に自分が記憶した内容が、まだ整理のつかない状態で頭の中に記憶されている様子を表しています。それに対しての左上の部分は、その日にたまたま見た看板であったり、パッと見た時に目に入った言葉が、そのまま記憶に残っている様子です。中央の部分は、その日に行われた保険の講話の様子であり、不審者対応の話と、喫煙についての話がその日の最も強い印象としてえがかれています。左上と左下の空いたスペースは、その人の記憶にまだ余裕のある部分を表しています。
『求人広告』(採用担当):QRコードをコラージュして、大きな8つのQRコードにしました。それぞれの大きなQRコードが会社のホームページに繋がるようなQRコードの世界を作りました。また、それらの会社のイメージカットがコラージュされている世界と、社名のロゴがコラージュされている世界を作りました。ここにある会社は全て1つのグループ会社であり、合同で様々なイベントを行っていて、その様子を表した世界を作りました。みどころはQRコードの世界です。スキャンした時にどのサイトに繋がるかぜひ試してみてください。
『人生』人生とは、歳をとっていくだけじゃなくて、その通過点の一点一点でその一瞬を生きている。タブラ・ラサではないが、生まれた頃は白い部分が多いけど、人生の中で色々と書き加えられていく。愛を育んだり、自分を高めたり、欲を求めたり、自分を限界に追い込んだり様々な道が人生には用意されているが、人それぞれがその道を選んで進んでいく。自分だけが真で他は嘘かも知れない。自分自身の存在も嘘かもしれないが、その中でよりよいものを求めて生きていく。人生の最後には欲も少なくなりまた白に戻っていくのだろうか。最後はか細く終わりまで続いている。
『女が思う女、男が思う女』白と黒を規則的な図形にきりわけて入れ替え、下地の白と黒の色も生かした所。どちらがどちらかというの判断を見る側に委ねているところにこだわった。また、使った雑誌が女性向けファッション雑誌だったので、メイク道具やアクセサリーに関しても取り上げることができた。
『人生と死 ~成長の記録~』4つの世界は別々のタイトルが付いている。それぞれ、「おばけ」「主役になれなかった者たち」「人間の成長」「フライパン」である。「おばけ」には可愛さを追求し、「主役になれなかった者たち」には世界遺産をたくさん貼り付ける工夫をした。4つに共通していることを考えると人との関わりである。「人間の成長」では身体的・精神的成長を表すが、生活経験については分からない。そこで世界遺産などの世界がある事で、世界中を旅をした人生であったことが伺える。死後のおばけにも芸術的な要素が散りばめられており死後も旅し続けていることを表す。
『人間の心と体』たまたま切った丸い形がお尻のように見えたので、人間を表現したいと思った。お尻は実際の人の顔や肌を使うことで「生」を表現した。思ったのは、やはりアニメの2次元より本物の人間の肌の方がリアル感がでていた。顔に関しては、丸く切り取ったものが口を開けているように見え、立体感がでている。心に関してはシンプルだが、ハートを描いているが、血管をザリガニの触角を利用しているのがポイントである。最後に顔が切り取られたコラージュに関して、人は本当の自分とは何なのかという、疑問を常に持って生きていてる。その悩みを顔がないということで表現した。
『ファッションショー』:四人それぞれの内面をコラージュで表せたら面白そうだと思い作り始めました。作っている内にコラージュの良さである偶発性というものが作り込むことによって消えてしまってることに気づいて、テーマを持ちながら偶発を狙うことの難しさに苦労しました。四人それぞれの内面にテーマがあって、それをコラージュならではの表現で表せたところがお気に入りです。特に一番左の上半身だけ切り抜いて少しずらして元々上半身があったところに花火の写真を添えた人のファッションが気に入っています。
『メンタルヘルス』:作品に使用した人間の写真は全て文字で顔を隠して見えないようにしました。また、背景の色と文字の内容をリンクさせ、暗い心理状況のところは背景を黒くし、明るい心理状況のところは背景を白くしました。黒い世界と白い世界の違いを楽しめるようになっています。また、メンタルのだんだん回復し気持ちが上昇していくことを表すために4つを斜めに配置しました。気持ちが回復するところでは、好きなものをたくさん入れようと思い、猫をたくさん貼りました。
『太陽の動き』:この作品は、朝昼夕夜を表しました。朝は清々しい水の流れや、朝にピッタリのだし汁などを貼ってみました。昼は活動的な感じを出そうと走っている人の足や来ていく服などを貼りました。夕方は赤茶系を基調とし、ほっこりした雰囲気を出しました。お兄さん達の写真は余った部分を裏にまわし、それによって表面の方も軽くボコッとさせて布のような暖かさも出してみました。夜は朝を迎えに行くようにボルダリングの人を貼りました。置き方はそれぞれが食い込むようにして繋がりをだしました。
『頭の中』:人間の複雑な頭の中を表現しました。中心にいる女の子は、ガールズファッション誌の、あるページで女の子の頭を開いて見たとき、その後ろにいろんな女の子の顔が入ってきて面白さを感じたときのものです。そこから、さまざまな人やモノをイメージしながらカバンや化粧品などで装飾する人間を表していきました。夢のようにいろいろな場面や人・物が交わっていくのが特徴です。
『四季〜空〜』:春夏秋冬それぞれの季節の色を思い浮かべてコラージュした作品。春は桜や新緑。夏は打ち上げ花火。秋は紅葉。冬は雪。どれも、見上げたときに目に入る景色だと思い、〜空〜と副題を入れました。春と秋はそれぞれ色を集めてぎゅっとまとめたのに対して、夏は花火、冬は雪と模様になっているのも特徴です。ピンク、緑、赤、オレンジ、青といった色を集めたけれど、並べてみると、同じ色でも全部違う色味であるのが面白く、自然もそういうものかなと感じます。花火のキラキラした感じを表現しようとしたときに、例えばピザののびるチーズといった、広告の中の意外な部分が使えたのも面白いと思いました。
『現代を生き抜く人』 :上に置かれている黒い中が切り抜かれている紙には現代の人が抱えていると思われるストレスの原因となり得る言葉を貼り合わせました。これは頭の中に浮かんでいる悩みの種です。靴に踏まれている布団たちは『癒し』の象徴です。白い紙は『精神的なリフレッシュ』の象徴です。出かけたら、ゆったりとした時間を過ごしたり、買い物をしたり。そして、地図を貼り合わせたものは様々な要素を組み合わせて自分なりの生きる「道」を使っている過程をイメージして作りました。
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