『急性胃炎になる前の私の胃』:過去に急性胃炎になったことがあり、その時のことを思い出して今回の作品で胃をテーマにしました。お寿司など生ものや唐揚げやピザなど脂身を多く含む食べ物で構成された胃です。たくさんの出前のチラシを活用して、今にも急性胃炎になりそうな胃を表してみました。お寿司の占める割合が多いところが見どころです。
「びっくりです。」:ユッケとスーツ姿のギャップがシュールだと思い、この作品のメインにしました。そしてそれを説明する言葉として、「お湯を注ぐだけで…」という言葉を用いることで、シュールさを高めました。普段何気なく見逃している、広告をトリミングするのは、新たな発見があって非常に面白かったです。
『生の構成物、消化物』:人が自分を生きる上で、その「生きる」を成立させたり、支えたり、彩ったりするもの、そしてそれと同時に、その「生きる」が消化(消費)しているもの。これらの間には、何かしらの関係性が見えてくるかもしれなくて、それは見る人によって変わるかもしれなくて、同じ人でも見るタイミングによっても変わるかもしれなくて、次元が違ったり、表裏一体に思えたり。みなさんならどう見えているかを問いかけたいです。[自己評価]見る人が、見れば見るほど考えてしまうような、彷徨いたくなるような、作品になっていればいいなぁと思います。所々入れた言葉も、考えを広げて深めて楽しめる要素として働いてくれるのではないかと期待します。
『こども食堂』:◯タイトルの意図:私は研究室で「貧困」について勉強しています。貧困家庭では親が共働きで帰りが遅かったり、片親で仕事の帰りが遅かったりして子どもひとりでご飯を食べることが多く見受けられます。そこで活躍するのが『子ども食堂』です。私はそんな背景もあり、『子ども食堂』のチラシにとても興味を惹かれていました。
また、この作品ではたまたま子どもたちの無邪気な姿が印象的だったので、子どもたちに焦点を当ててコラージュをしていました。そんなかわいらしい子どもたちが食べられているという設定となっていたこの作品と、『子ども食堂』がマッチしました。本来の意味とは違いますが、新しい意味での『子ども食堂』としてタイトルとしてみました。◯見どころ:右下の端に小さな女の子が食べられている現実に気づいて嘆き悲しんでいるところ。
子どもの未知数な色とりどりの未来を食べにかかる怪物の悲惨な現状にはなかなか気づくことができない、という思いが込められている。◯自己評価:白と黒の枠を作成した段階で口に見えたので、それをうまく生かした作品になったと思います。
コラージュ自体を何かに見立てることはほとんどできなかったことが反省点ですが、最終的なコンセプトとしてはメッセージ性のある素敵な作品に仕上がったのではないかと思います。
「CLOSET」:好きな雑誌の好きなページを集めました。切り取った残りの部分も使った作品です。整ったように見える配置も、よく見ると少しごちゃっとしている部分もあります。
写真の向きが統一されていなかったり、ごちゃっとしているのも自分の好きを詰め込んでいるから、、、自分の頭の中を見られているみたいで恥ずかしい気もします
切り口がギザギザするようなハサミを使用した所もポイントの1つです。
『わたしのあたまのなか』:常日頃いろいろ考えているようで、実は大したことは考えていない自分の脳内を表現しました。花火はお花畑の頭脳に対してです。プレ卒論で頭の中がいっぱいのフリをしてるわたしにぴったりの作品になりました。大学3年生の秋って、そろそろ進路を決めなきゃいけない時期でもあるけど、「今日の夜ごはんは何にしようかな?」とか「かわいい洋服に出会いたいなぁ」とか考えるのは自由なんだと思います。でも気楽に考えられる自分が意外と好きだったり、、、。
「table」:食卓を表す言葉。黒画用紙を食卓と見立て、仲間や家族と共に食卓を囲んで経験する要素を切り取り散りばめた。 視線の流れを意識し、中央からぐるっと「食」⇨「対話」の要素へと移行する様に言葉を配置した。まるで、出汁のよい香りに誘われる人々が、食を共にし、自然と語らい出すように。 食文化を紹介する雑誌からこの言葉を紡いだ。その中で煮込む,撹拌する,飲むなどの行為が対話に於いても比喩的に行われることに気付いた。敢えて言葉のみで製作をしたが、窮屈さは感じず、離れた言葉同士の組み合わせを楽しんでコラージュ出来た。
『スイーツタイムスリップ』:スイーツを食べると、時空を越えて違う世界へタイムスリップしてしまう…
白い部分が別の次元で成立している2つの世界、黒い部分はタイムスリップしている途中の歪んだ空間を表現していて、それぞれの世界をつなぐ架け橋がプリンやチョコレートケーキのスイーツたち。スイーツを食べるとたちまち違う世界へタイムスリップしてしまう…
それぞれの世界に住む住人は、タイムスリップの存在を知らない。思いがけないきっかけでタイムスリップした世界、普通なようでふつうじゃない…?あなたもスイーツを食べた時に、知らぬ間にタイムスリップしてしまっているかも!
そんなふうにスイーツを食べてみると、いつもは想像もつかない発見があるかもしれないですよ!
『最期』:欲のない仏が美味しいものやいろんな楽しい場所に考えを巡らせるのが面白いなと思って作りました。人生の最期に楽しかった思い出を振り返るということでタイトルを最期にしてみました。自分としては人々が仏に向かって行き、それを上から真実の口が見ている中央の構造が好きです。黒い線に沿って並んでいるものは細々しているので一つ一つよく見てほしいということで見所になっています。
『人生』:人生の歩き方は十人十色である。この作品の道を進む人々のように、ゆっくりゆっくり歩いていく人もいれば、ちょっと急ぎ足で自転車に乗る人もいて、中にはひょこっとバスに乗って効率よく進んでいく人もいる。でもみんな道を間違わないように気をつけて歩んでいく。しかし一見暗闇のように見える道無き道には、意外と知らない世界が広がっているかもしれない。そんな情景を表しました。こんな組み合わせがあったらいいな、と思うものを出会わせてみたりしたりしたので、一見普通に見えるものでもよく見てみてください。特にピラミットに潤いをもたらすマーライオンはお気に入りです。欲を言えば、もっと暗いところは色々なものを貼ってごちゃごちゃにしたかったです。
『目の見えない世界』:作品説明
生まれた時から目が見えていると、りんごがどんな形でどんな色をしているか分かるのが当たり前だと思ってしまう。今回の作品で、世の中に溢れる多彩な色や様々な形を感じて、新しいものを発見してもらいたい。目に付いたものや気になったものをじっくり見て、色や形の面白さを感じて欲しい。私自身も最初からこのような作品を作ろうと思って作ったのではなく、雑誌を切っていくうちにいろんな色があって面白いと思ったので今回の作品を作成した。画面全体を埋め尽くすくらいの材料が集められればもっと良かったと思った。
『現代社会を生きる』:就職雑誌「Leaders」から、働く人々の顔を切り取り、スポットライトを当てた。働いている場所や働き方はそれぞれ違うが、皆現代社会を生きる為、精一杯働いている。働く顔はかっこいいなと思いながら切り貼りした。同じ人物の顔が2つあるので、それを探しながら見てほしい。工夫した点は、小さい顔から大きい顔まで切り貼りし、また、顔が切り抜かれた体の部分を使い、他の顔と合わせたところ。そうすることによって、多少の不自然さが、芸術性を出してくれると思った。
『ぼくの真夜中旅行』:飛行機に乗っている少年の「夢」の中の旅行ということでこのタイトルをつけました。そのため、空から花がふる、飛行機の上に人が乗る、ペンギンが山登りをするなど様々な非現実的なことで不思議な雰囲気を表現しました。
自己評価は山で隠してしまった下にある黒い紙をより作品に活用すること、さらに不思議な雰囲気を表現することができたらと思います。しかし、まとまりのある作品を作ることができたことはよかったと思います。
「怨念」:ぶどう狩りのようにリンゴのキャラを狩ろうというイベントで、男の子がリンゴのキャラ以外のものを探し当て、それを独り占めしている構図である。それに対し二つの怨念が生まれている。一つ目は男の大人の怨念だ。独り占めにすることと、娘を奪われることに対して怨みをもつ。二つ目は武士の怨念だ。そのイベントが行われている場所は、ある武家一家の神聖とされている場所で、男の子が見つけたものはその武家のものであった。さらに神聖な場所を現代の人が踏み荒らすことに対しても怨みを持っている。[自己評価]作品を作っていくにつれ、はじめに思い描いていた構想とは違う形になっていくことがとても面白かった。違う形にはなったが、最終的に作品にストーリーを付けることが出来て良かったと考える。ただ、金の写真を財宝として用いてしまい、ストレートすぎたかなと少し反省する。財宝を別なもので代用できればより良いものになったかもしれない。
『人間のAI化』:現在AIを人間の思考に近づけたり、人が普通にはできないような計算をやれるように開発が進んでいる。それは、人々に便利さを与えてくれる。しかし、私たちが思考を辞めてしまえば、考え方はますます画一化して行き、やがては、人間らしさをも失ってしまう危険性があるのではないか。現代人の中に潜む怖さが作品に現れたと思う。作品全体をみると個性を失っている様や、機械が人間の上にいる様が見て取れると思う。最初は、テーマが決まらず適当に切っては、紙の上に並べるという作業を繰り返していたが、その中から、共通点を探し、普段の生活とも結びつけながら作品を作ることができた。普段組み合わさらない写真や文章に共通事項があるという発見に面白みがあり、想像力がつくと感じた。
『見ていたい』:[タイトルの意図]女性誌を読んでいると、素敵な時計をみにつけた腕、きれいなネイルの指、魅惑的なリップをした唇が目にとまる。「こんな服がほしいな」よりも「こんな姿になりたいな」という気持ちが大きいのは私だけじゃないはず。目で見ているものは服や時計やコスメじゃなくて、それを纏った自分を妄想した幻想。見ていたいのは欲しくてたまらない憧れの脚と唇。[みどころ]手の向きを縦に揃えたところ。画面の中での視線の動きを上から下、下から上にしたかった。[自己評価]腕ばかりに重点がおかれて、口や余白の使い方については適当になってしまったのが見てとれる。時間の中でどう表現するかをもっと考えるべきだった。
『人間と動物の共存』 :この作品に出てくる動物たちは動物園にでも行かない限りそうそうお目にはかかれない分、どこかしか遠い存在に感じてしまう。この作品では動物園の中に住宅街を作ってしまって人間と動物(人間も動物ですが)がより共存している環境をイメージして作ってみました。
見所は、動物園の中の住宅地ということで緑が基調になるように配色をしてみました。
自己評価としては、台紙に黒画用紙を貼ったときに牛の模様みたいだなと思って、
牛の模様→牛→動物
と連想して作成しました。ただ、もう少し背景の黒を上手に活かしたかったなと思いました。
「今夜9時、何かが始まるぞ!」:作品の中にある、「大募集!!今夜9時」というワード。この作品では、何かが始まるこの「今夜9時」に向けて、耳かきをしたり、物を品定めしたりと、みんなが慌ただしく準備している様子を表現しています。
見どころは、全く別の素材同士を組み合わせて、独特な世界を作ろうと工夫した所です。例えば、人の頭の中からおじさんやおばさんを飛び出させたり、ひまわりの中に小さな卓球選手を紛れ込ませたりと、現実ではありえないことを色々実現させています。
この作品は、思いつきで作っていた部分が多かったのですが、かなり自分の思い描いていた通りに作ることができました。自分で見ていても楽しくなってしまう作品なので、きっとみなさんにも楽しんで見ていただけると思います。
『餃子カフェ』: タイトルは元々あった「餃子フェス」という言葉を、コラージュで少しいじってたまたまできた言葉です。しかし、ありそうでこんなカフェないなと思い、それをそのままタイトルにしました。コンセプトは映画の広告で、新聞や実際の映画の広告の言葉をコラージュしてストーリーを作りました。なので見どころは、コラージュでつなげた言葉でストーリーを想像してもらう点です。
自己評価としては、本当はもっと言葉をコラージュしてごちゃごちゃにしたかったのですが、時間と発想力が足りなくて少し物足りなくなりました。ただ、映画の広告のように作るという点はぶれずにできて良かったです。
『タイムスタグラム』 作品のテーマは「時間」。時の流れが混ざり合った非現実的な空間をイメージした。坂を転げ落ちるような女性は時間の流れを、それと並行して並んでいる正方形に切り取った風景の写真はインスタグラムをイメージした。そのままだと正方形の写真のインパクトが強くなってしまうため、人を強調させ、写真を背景として見せるために写真をくしゃくしゃにしてぼかして貼るように工夫した。また、色々な時計を切り取り、ドラえもんのタイムマシンのような異空間を表現した。
『思い思いのスベり』:この作品は、コラージュでそれぞれの素材が「本当にここにない出会い」をすることで、シュールな「ボケ」をしている。ただ、それぞれが絡み合ってストーリーを成すというより、個々が常識的な文脈とはずれた印象を表現しているところが「ボケ」ではあるが、単体としては今一つな「ボケ」である。そのため、全体としては「スベり」という共通項があるという意味でこのタイトルにした。
見どころとしては、それぞれの題材自体は誰もが知っている素材であるため、それぞれが本来ならどうあるべきで、どのように常識からずれているのかという点である。
『未来の世界』:今回の作品のタイトルの意図は、右側の黒い領域は地球上の世界、左側の星形の領域は月のような宇宙上の惑星上の世界を表現しました。ニュースでも話題になっているように、これからの世界は月などにも簡単に行けるようになる世界が予想されます。その世界を自分の中で表現した時、このような作品になりました。カメラの広告に載っていたカメラのレンズをロケットに見立てた点が自分の中で特に工夫した点で、また惑星上の世界はハイテク感を出すためにきらびやかなものを切り取りました。広告の写真をそのまま貼り付けるのではなく、組み合わせたりして表現することができたかなと思いました。
『のぞきこんだ未来』:時は江戸。白い世界には赤い着物に身を包んだ御前の日常が広がっています。一方、暗闇の世界には、カラフルで、光があり鮮やかな、違う雰囲気の芸術や文化の世界がありました。ある日御前がのぞきこんでしまった世界は、未来だったのです。 美術展のポスターを切っていたら、おもて面に当たる裏側の老人を半分に切ってしまっていました。たまたまできたその老人の顔が、何かをじっと、且つこっそりとのぞきこんでいるように感じ、配置を決めました。よく見ると白と黒の世界の境目は曖昧で、共に干渉しあっています。 完成して客観的に見ると、切り方が直線的で、曲線が少なくきっちりと角張った印象があると感じました。本来四角いものをあえて違う形に切ってみれば、また違ったものになったのではないかと思います。
『胡散臭い商品広告』:タイトル通り、とにかく胡散臭いものを作りたい、どこか宗教じみた不思議な世界を作りたいと思い、用意したチラシなどから素材を集めました。集めた素材は、主に2パターンで、それぞれのチラシのパワーワードとちょっと自信ありげな表情をしている人たちを切り抜きました。右上に、怪しげな役員たちを配置して、内容のない宣伝文句たちを羅列して商品以外の物が目立ちすぎるありがちな広告が完成しました。胡散臭さはそれなりに出たと思いますが、画面にもう少し動きがあれば更なる胡散臭さを演出できたのではないかなと思います。
『社会という箱』:今回の作品は画用紙を1つの大きな箱に見立て、左側に社会という箱に良くも悪くもはまっていないような人を、右側には一見明るく見えるが社会という箱にはまっているような人を集めた。 下地の黒い稲妻のような紙で型にはまらない左側の人間が右側の人間に反抗しようとする強い意志を表現しているところが隠れたポイントになっている。 自己評価としては、左側をなるべく暗く、右側をなるべく明るくして、世間に良い顔をしていれば人生が明るくなるというような意味を含ませたかったので、最初の黒い紙の配置をもう少し工夫すれば良かったと思った。
『enn mix』:ファッション雑誌とある地域の紹介を含めた冊子を使い作品を作りました。一見何も関係のないものでしたが、デザインから繋がり、混じるということを表現した所からenn mixとタイトルを付けました。[見どころ]画用紙の白をあえて残して使うことでシンプルさを出しています。
また、文字と画のバランスを考えどちらの主張も強くなり過ぎないようにしました。[自己評価]画用紙を2つにわけるというところからこんな作品が出来るとは思ってなかったです。自分の用意した素材を上手く使い組み合わせるという点ではかなりよく出来たと思います。 画用紙を黒と白で分けたところで、白いスペースは上手く活用出来ましたが、黒いスペースはあまり上手く活用出来なかったと思います。
『ひらけ、世界』:私は3週間ほど前に留学から帰ってきました。自分の中の価値観や考え方が大きく変わったので世界への憧れや尊敬を込めて作品内のデザインを使って名付けました。[みどころ]東京の写真も使いつつ、海外や世界を連想させるような写真を多く使ったこと。
実際にニューヨークで手に入れたパンフレットを使って自分の旅行を想起させるものを使ったところです。[自己評価]英語のロゴや多言語のロゴの入ったものを使えばもっと世界観が出たかもしれないと思った。大好きな世界を色んな写真で表現できたら良かったと思いました。
『ビル~自然と科学技術~』:画面中央にあるビルによって、植物や動物を主とした自然と人間が作り出した人工物を象徴する科学技術とが分けられている。そこで、本タイトルでは科学技術の象徴ともいえる高層ビルによって世界が自然と科学技術の2者に分けられることを示している。 [見どころ]中央の黒い画用紙がビルに見えるようにビルの窓の切り方や配置を工夫した。また、画用紙左側の自然部分では柔らかな印象が出るように丸みを帯びた切り方に、画用紙右側の科学技術部分では堅い印象が出るように乱雑な切り方にしたり、四角い切り方にした。[自己評価]初めは何を意図して作っているのかわからなかったが、全体に紙を貼り進めていくにつれて、作品の意図が明確になりどんどん完成に近づいて行った。早い段階から作品の意図を明確にして製作できたため、全体として統一感のある作品を仕上げることができたと思う。また、切り方や紙の配置など細部にもこだわれたことで躍動感のある作品に仕上がった。
『コーヒーをこぼしたら』:コーヒーをこぼしてしまったその後の世界に、たくさんのいきもの達が集まりました。
ポイントは、穴が空いた空間での言葉とキャラクターのバランスです。
思いつきのままに貼ってしまったところがよくも悪くもシュールになったかなぁと思います。
『ヨーグルトを勝ち取るのはどっち?』:印刷物は新聞紙を選び、文字以外に注目しました。すると1つ、2つ程度の新聞紙の中に、人物の写真がたくさんありました。そして、その多くが右または左に向いており、これをどうにかして活かしたいと考えました。その結果写真のように、人物が対峙している構図を思い付きました。チームの分け方は右向きか左向きかで分けているので、「この人とあの人が味方なの!?」という驚きが生まれると思います。また人物が対峙しているのだから、何かを求めて争っている設定を考えました。その「何か」がヨーグルトであり、大の大人たちが1つのヨーグルトを求めて争っているという、シュールさがあると思います。反省点は空白が多いことと、区切り方をもっと工夫すべきだったことです。
『理想と現実』:この作品では、自分には欲しいものや行きたいところなど色んな欲求があるが、現実問題として、それを満たすためにはお金が必要であるということに気付いて躊躇ってしまう自分の今の状況を表現しました。見所としては、画用紙に黒い部分と白い部分があり、白い部分に自分の欲求を、黒い部分に現実的な金額を貼り付けて、そこに向かって走りだそうとしている人を配置したところです。また、大小様々な切り抜きを使うことで、よりちぐはぐ感を出してコラージュ特有の意想外な組み合わせを表現しようとした点も見所です。自己評価としては、基本的な発想としては良く出来ていたと思います。しかしもう少し作成に時間をかけて、画用紙いっぱいに切った広告を貼り付けて、より理想と現実がせめぎ合っている状態を作りたかったと思いました。
『圧倒的フィジカル』:エアコンから発生する謎の強風の中、堂々と佇まう屈強なフィジカルを持った男性を表現しました。右に貼り付けた「アイツは何が違うんだ?」という台詞をなんとなく気に入ったため、それを使うためにこのような構図になりました。ポイントは、強風を表現するために車にもともとはストレッチポールを利用していた男性をしがみつけさせたこと、服や新聞紙をグシャグシャにしてからふわっと貼り付けたことです。できるだけ遠近法に従うようにモノの配置も工夫しました。
「喰われる」:作中の真ん中にある人は現代社会に生きる私たちを、左側には口を開けて私たちを待つ「何か」を作りました。 背後には様々な記事を貼り付け、現代社会で情報に溢れる私たちを表現しました。「危険」や「痛み」などの怪しい言葉が所々に出てくるところがポイントです。背後の記事にもっと様々な種類、紙質の記事を使えればさらに表現できたのかなと思います。
『交差点』:結婚を控えた2人の頭の中。自分の事を考える新婦と将来のことを考える新郎。2人が道を違えるのは、違えたのは、いつなのか。
-見所-
2人の間の空間の空白、考えている事の違い。 -自己評価-
偶然に出会い混ざり合い、新しい世界が生まれるという点については、はじめに丸々1時間何について作ろうか材料を見ながら考え、使えそうなものを切っていき、2時間目で後は貼り付けるという工程を取った。その為、全て頭の中で行われたので偶然、あ!これがいい!とかは一切なかったのが残念な点。
自分なりには面白い作品ができたと思う。
『隠れんぼ』:縞模様のなかに芸術作品を隠しました。半分以上縞模様で隠れているのにみんな分かる芸術作品と、見えてるのに誰も名前も知らない芸術作品を一枚の紙に散りばめています。
ポイントは、一風変わった画面の3分割と、
右下の小さな神をたくさん切り取って紅葉を表現したところです。3分割した画面に切り取った画像を食い込ませたところにも注目して下さい。
「上を向いて歩こう」:物理的にも精神的にも下を向いている女性がいます。「ふくしまで元気に働こう!」と少女が声をかけました。
「本物の舞台を今、」始めよう。
新しい素敵な靴で、バッグで、前向きに出かけませんか?
「道」:人生の分岐点に立って、2つに分かれる道。その道を自分の足で作っていくということを表しています。そして、歩いていくことで、まだ決まっていない暗闇の中に光が差し込んでいきます。雑誌に載っている靴だけでなく、自然や料理の写真を足形に切り取りました。人生の色々な出来事を表しています。途中の「目」は、道の途中で見つめ直すことを表しています。右の道に進んでいくと、今まで1人で歩いてきたのに対し、2人の姿になります。
反省点として、左側の下側にも黒画用紙を貼れていたらよかったなと思いました。
「戦場」: ピッツァの上は戦場と化した! モビルスーツ、平安美人、ペパ郎と、次々と強敵を繰り出す右側軍の圧倒的軍事力を前に、左側軍は劣勢。
左側軍の、猫の手をも借りてしまう現状に、国民は「平和」とは何か自問する。
導き出される答えは、徹底抗戦か、和平交渉か―
そしてそこに、闇の第三勢力が現れる。それは、軍事力を強化された赤い彗星だった…。
第三勢力を赤色で統一したところがポイント。個人的に、赤と黒はよく合うと思っている。
22歳になった自分が中二病を引きずっていることを再確認できた作品。