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第3回ASEAN+3金融フォーラムの開催 2018年12月12日、韓国・釜山

2018年12月12日、韓国・釜山にて、ASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)による主催の第3回ASEAN+3金融フォーラム(ATFF)が開催されました。「高まる不確実性の中の航海」というテーマを掲げた同フォーラムには、金融官庁および金融機関の関係者や専門家が集まり、現在の国際貿易と金融情勢、構造的課題を背景とした地域展望、そして地域的財政協力の強化について議論しました。日中韓三国協力事務局(TCS)の代表団も同フォーラムに出席し、議論に参加しました。

ディスカッションセッションにて意見を述べる山本事務次長

山本恭司TCS事務次長は、日中韓の21の閣僚級協議体の中でも、金融は主要なメカニズムである旨述べました。同事務次長は、昨今の不安定な時代においては、あらゆる部門の成果や努力を蓄積することが不可欠だという点を背景に、TCSが日中韓の3カ国間だけでなく、ASEAN+3の枠組みの中でも協力に寄与してきた旨強調しました。その上で、TCSの強みの1つは、3国間協力および地域協力において、資源の橋渡しを行い、総合的な見方を示すことが可能だという点であり、TCSには、組織の経験と資源を活用し、各国、地域および世界の金融機関と連携して地域的な財政・経済協力を促進するミッションがある旨述べました。

AMROの常軍紅(じょう・ぐんこう)所長は、開会の挨拶の中で、世界経済が岐路に立っていると述べました。また常所長は、地域的な金融の安定を支えることを目的としたCMIMの構築および改良のために、ASEAN+3が実現した過去の成果を評価し、強固な地域セーフティーネットの構築が長期的プロジェクトであることを示唆し、協力の継続及び将来的に起こり得る危機を予測するにあたって先制措置を取ることを加盟国に促しました。

同フォーラムの講演者たちは、「アジア‐不安を前にした持続的成長と安定性」及び「政策対応および地域金融セーフティーネットの強化」のテーマの下、積極的な議論が交わしました。また、分析や経験を共有するとともに、国および組織の知見を提供しました。2016年に初めて開催されたATFFは、ASEAN+3の代表者、研究者、ならびに国際金融機関およびその他多国間組織の代表者に対し、関連する世界的・地域的課題について意見を交換するための定期的なプラットフォームを提供しています。

第3回ASEAN+3金融フォーラムの模様

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