未だ木枯らし吹く年明けから春の新酒お披露目、蔵開きのシーズン到来。それぞれ自慢の逸品を振舞えば、地元のみならず県外からも酒好きが駆け付ける。どこも祭りの様相、町全体が活気付くのは古くから根付いた老舗ならでは。
「ねのひ」から歩いて2分、勢いあります「山盛酒造」。
「ねのひ」から歩いて2分、勢いあります「山盛酒造」。
ここの見所は何と言っても有松絞りの大垂れ幕。由来は知らねど見事の一言。
溜息、そして溜息…。
布袋町とは目出たい地名。良きご縁の期待も膨らむ。
普段、無人の四郷駅。今日は駅員さんも特別対応の蔵開き。恐らくは年間最多の集客数。
20種類の銘柄を誇る、岐阜随一の銘蔵。若いスタッフの感性を大切に、伝統と進化が絶妙に交わる酒造り。ジビエにイタリアン、小洒落た摘まみに酸の起つ若酒が見事にマリアージュ。訪れる客層もどこかシャレオツ。瑞浪の山里、欧州の山岳リゾートに見えて来た…は言い過ぎか。
地酒ブームと言われてから時が経つ。いずれの酒蔵も真っ当に真剣に生き残りを賭けている。訪れると、それを肌で感じられて嬉しい。我慢の夏をやり過ごせば「冷や下ろし」の秋が来る。今年は幾つの蔵を訪ねられるだろうか。千鳥足はご愛敬、朝から酔っ払うふざけたオヤジは、懲りもせず其処彼処に現れますのでご容赦の程。
2017年5月