カテドラル・ビーチに行ってきました。今回が二度目。晴天に恵まれました。私の住むベタンソスから北東に130㎞、車で1時間半。カテドラル・ビーチは、ガリシア州ルーゴ県リバデオ市にある美しい海岸です。
ガリシア州の北側と西側は、全長1498kmの海岸で、北側がカンタブリア海、西側が大西洋に面しています。海岸部は、陸地が海に進入して入り組んだ地形の入り江(リア)があり、北部をリアス・アルタス、南部をリアス・バイシャスと呼びます。カテドラル・ビーチは、リアス・アルタスに位置します。
カテドラル・ビーチは、断崖の下にあるため車で行けるのはその断崖の上まで。そこから階段を下ったところにビーチがあります。ここに来るには事前に潮見表で干潮時を調べておかないといけません。なにしろ干満の差が4m以上あるので、うっかり満潮時に来てしまうとビーチに下りることができません。この日の干潮は、0:53と13:06だったので12:30にビーチに到着しました。
干潮時のカテドラル・ビーチ。断崖に沿って綺麗なビーチが広がり、大きな岩の島が点在しています。人と比べるとその大きさが分かります。
ビーチに下りるとそこには断崖の上から見た景色とは全く違う景色が広がっています。ビーチからは波の浸食によって作り出された岸壁、洞窟、アーチなどを海岸から見上げることができます。自然の作り出した芸術に感動。満潮時には海面下にあった小さい島や一部しか見えなかった島に歩いて行くことができます。干潮時でもかなり潮だまりが残っているので、ジーパンを膝まで上げビーチサンダルに履き替えて散策続行。
岸壁や足元の岩に無数の貝が張り付いています。その中にはあのペルセベスもあるではないですか。少し小ぶりですが、まぎれもなくペルセベス。でも、入り口の看板に「ペルセベスとるべからず!」と書いてあるので、持ち帰って塩茹でにしたりしませんように。
カテドラル・ビーチから東へリバデオ(Ribadeo)まで行く手前にあるリンロ(Rinlo)という小さな漁村でランチ。1900年頃にはクジラ漁で栄えたそうですが、現在は人口300人程度の本当に小さな漁村です。シーフードは間違いなく美味しいし、街並みがとてもかわいらしくフォトジェニック。カテドラル・ビーチに行くのなら、少し足を延ばしてリンロでの美味しいランチと食後の散歩はお薦めです。
入ったお店は、漁港の橋を渡ったところにある「A Comfradía de Rinlo」。1階も2階も満席。どのテーブルも同じものを食べています。それがここの看板料理「Arroz Caldoso de Marisco ( 魚介の雑炊 )」。アサリ、ロブスター、カニがいっぱい入っているので、魚介の旨みがご飯にしみてもう最高!それにかなりの量なので、ほかのメニューも試したければ、人数分より少なく注文したほうがよいでしょう。
リンロ散策後、海岸沿いの道を通って17時にカテドラル・ビーチに戻りました。干潮から4時間後にはもうビーチに下りることはできません。岸壁まで波が打ち寄せ、広々と広がっていたビーチはもうありませんでした。カテドラル・ビーチの西側には岸壁の上に木製の遊歩道が整備されており、そこを歩いて断崖の淵まで行けるようになっています。岸壁や小島に波が打ち付けられ、水しぶきを上げています。
手前のエメラルド・グリーンと遠くの紺碧の海、それに快晴のスカイブルーがほぼ180度広がる眺めはビーチからの眺めとは違った感動を与えてくれて、カテドラル・ビーチは二度おいしいビーチでした。