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学校体育現場および スポーツ現場における安全の確保

目次

1.教員に求められる傷病者への対応 ・状況把握 ・処置の引き継ぎ・責務の終了

2.法的リスク・重大な過失の例・安全配慮義務違反

3.心臓振盪・心臓振盪とは ・心肺蘇生法とAEDの使い方

4.頭頸部外傷 ・脳震盪・脳震盪とは・脳震盪が疑わしいときの注意点・救護の注意点・脳震盪の対応の手順

教育現場における重篤傷害

3つの「H」

  • 「HERAT 心疾患」
  • 「HEAD 頭頸部外傷」
  • 「HEAT 熱中症」
1.教員に求められる傷病者への対応 「状況把握」と「処置の引き継ぎ」 「責務の終了」

・状況把握

①傷病者の人数

②状態(意識有無、明らかな変形、出血など)

③行った処置の内容

→救急隊に引き継ぐときに何をしたのか正確に伝えることがその後の処置をスムーズにする。

・処置の引き継ぎ

誰に?

救急隊 養護教諭 教職員

誰が?

基本的に周りにいる人や生徒に電話連絡(119)と応援の要請(保健室)を頼む。

教員は現場から絶対に離れない。

・責務の終了

①傷病者が回復した

②医療者や有資格者に引き継いだ

③傷病者に処置を拒否された

④自分自身の体力の限界

回復したとしても、すぐに競技に参加させるかは慎重に判断。拒否をされても休ませる、保健室に連れて行く必要はある。思った以上に体力を消費するため、みんなで救助に当たるのが基本。だからこそ授業で取り組み、生徒も参加できるようにしておかなければいけない。
2.法的リスク ①不法行為責任 ②安全配慮義務違反

・重大な過失の例

医療者の手配を行わない

処置の途中で理由なく処置を中断する

意識のある受傷者に許可を得ないで処置をする

生命の危機があるのに不必要に動かす

自分の訓練を超えた処置を行う

バイスタンダーとして我々は目の前の人を助ける義務がある。それをお互いに行うのが社会というもの。

・安全配慮義務違反

事前の事故防止義務を怠る

救助体制の確立義務を怠る

傷病者発生時の救護措置義務を怠る

確認しよう

救急車を呼ぶときの番号は?

学校への行き方を説明してみよう

救急車はどこから入って、どこまで入ることができるか

校内にAEDはどこにある?

生徒にあらかじめ具体的に手順を説明している?

3.心臓振盪、心不全と脳震盪

・心臓振盪

心臓振盪は「誰でも起きる可能性がある」

衝撃の「場所」、「強さ」、「タイミング」の3つが揃うことで起きる。

心臓震盪は、健康な人でも、特に子どもや若年層の人ならばだれでも起こり得る可能性があり、心臓の真上に何らかの外力が加わったことにより起こる心停止。厳密には心室細動という不整脈が起こっている状態で、心臓が細かくケイレンし、十分な血液を脳や全身に送ることが出来なくなっている状態。

心室細動が起こった場合、速やかに心肺蘇生を行い、AEDによる電気ショックを行わなければ救命できません。

心臓震盪は、衝撃が当たる場所、当たる強さ、当たるタイミングの3つの条件が揃わなければ起こりません。まず、当たる場所は心臓の真上です。強さは強くすぎても弱すぎても起こらず、傷が残らない程度の衝撃でも起こる場合があります。心臓震盪が起こるタイミングは解明されており、心電図のある決まったときに衝撃を受けると発生することがわかっています。逆に言えば、これらが揃えば、誰にでも起こる可能性があるということです。

野球ではよく心臓振盪が起きるため、このようなガードが販売されている。

ランニング後に起こる心停止

運動中であれば、どの時点でも心肺停止のリスクはあるが、運動後の心肺停止に関しても、心肺停止に至る理由がある。ゴールをきった直後に走ることをやめ、急にストップすると危険が増します。心臓の運動(活動)が急激に変わることで、臓器や体内組織に流入する血液の量がそれに伴い急激に変化することで、体全体に急激な負荷がかかり、致死的不整脈の誘発にいたる可能性を引き上げる。

脳震盪

脳震盪とは、頭部に外力が加わった結果生じる、一過性の意識障害、記憶障害をいう(意識障害は必ずしも意識消失とはならず、意識の変調もある)。

この障害は可逆的(元に戻る)なものであって、脳の器質的な損傷(脳自体の損傷)は原則として伴わない。

脳震盪=意識の消失の有無ではない

症状の分類

あとになって意識障害が出る可能性あり。24時間は警戒すること。(なるべく1人にしない)

・頭頸部外傷の時の対応

①意識の確認

・「何が起きた?」「状況がわかる?」とYES/NOで答えられない質問

・「今日は何月ですか」「ここはどこですか」「名前は?」という認知機能の評価

②頸椎損傷の確認

・動かさない 頭部の固定

・1、呼吸 2、頸椎に自発痛の有無 3、手足に感覚 4、手足の筋力

ひとつでも異常があれば119番通報

③FIFAなど世界的に使われている脳震盪の診断プログラム

まとめ

・事故は起こるものだという前提で準備をする

・過小評価せず、最悪を想定して行動するのが責任者の務め

・1人では予防も救急対応もできない。全体の雰囲気づくりが大事である。

Credits:

Created with images by succo - "first aid rescue victims" • Alexas_Fotos - "danbo sad figure" • eroyka - "health nurse rescue" • MRI - "medical emergency emergency ambulance fire drill" • Caito - "救急搬送"

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