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新型コロナウイルスと美術部 CM美術部撮影ガイドライン

以下の文章は、国内のコマーシャル、WEB動画、ミュージックビデオ撮影において、美術部が安全に働くためのガイドラインとして提案するものです。この提案は完成されたものではなく、常に変化する状況のなかで、修正されていくべきものです。この内容を修正していくにあたって、たくさんの制作会社や関連業者と相談の上、協力していきたいと考えています。

1. 全体的なこと

  • 撮影が再開される際、それぞれの制作会社がそのプロジェクトにあわせた独自のガイドラインを設定すること。
  • 制作会社が定めるガイドラインの例はこちら
  • そのガイドラインは、各都道府県が示す安全を確保するための基準に準じること。
  • そのガイドラインは、各美術部のデザイナー、美術助手、美術進行に対して、美術部全員の安全を保障するための手順を、具体的に示すこと。
  • プロダクションの中で、「安全担当者」をきちんと定め、その担当者はガイドラインや、各都道府県の示す基準の順守を徹底すること。
  • 「安全担当者」と常に連絡が取れるようにして、指示待ちによって作業が止まることを避けること。

2.準備期間

  • 新型コロナウイルスの影響下での現実的なスケジューリング、予算の見積もり、仕事の流れを確認するために、事前にデザイナーと綿密な打ち合わせをおこなう。これまでのワークフローと同じようにいかない点が多数あります。何をするにもこれまでより長い時間を要するので、以下の作業においても、これまでより長時間が必要になります。美術予算にも直結する内容です。
  • クライアントからの企画書をできるだけ早くに共有すること。
  • 各業者から、写真資料、見積もりなどをもらうのに時間がかかります。
  • レンタル業者や各ショップに入るのに待ち時間が必要になったり、各お店の営業時間が縮小されているので、一定時間内に手配できる小道具の量に制限がでてきます。
  • 上と同じ理由で、小道具のピックアップにこれまで以上に日数がかかります。
  • 事前の建て込み、飾りこみの際には、照明部、撮影部、その他の部署と作業がかぶらないようにすること。
  • スタッフは時差出勤する必要があります。
  • 手袋、マスクなどの着用、手指消毒が義務付けられる場合、必要なマスク、消毒液はプロダクションが用意し、美術部に提供されること(現場での作業が始まるよりも前に)。
  • マスク、手袋、消毒液などは事前の建て込み、飾りこみの際にも現場にある必要があります。
  • スタジオに入る前の準備期間中の作業環境に関しても、安全担当者と相談の上、環境を整えるのが望ましいです。
  • 可能な限りリモート作業にすること。リサーチ、予算管理、スケジュール管理、スタッフィング、デザイン画制作作業、グラフィックデザイン、外業者との打ち合わせなど。
  • リモート作業が不可能な場合、作業するスペースではきちんと人と人との間隔を2m以上確保できるようにすること。大道具によるセットの建て込みや、装飾部の飾りの際も同様。
  • 現金支払いをなるべく避けること。
  • トラックの運転手と小道具担当者が同じ車に同乗しない。別車を用意する。

3. スタジオ、ロケ地での建て込み、飾り込み

  • 「安全担当者」は必ず建て込み、飾り、撮影、バラシの日にも現場にいること。
  • 「安全担当者」またはその助手(本体と別で作業している場合)は常にマスク、手袋、消毒液を現場に確保すること
  • 各現場において、人数制限を設けること。(人数は各都道府県の基準に基づく)
  • 人数制限は、建て込み、バラシの日にも適応される。
  • 大道具、塗装、装飾、その他の関連業者は、入り時間をずらし、可能な限り同時に作業することを避ける。
  • ロケ地やスタジオ内の消毒は「安全担当者」がロケ地担当制作部の協力によっておこなうこと。消毒は美術部が現場に入る前に行われること。
  • 個人の持ち物(工具)を他者と共有しない。共有すべき工具がある場合、常に消毒をおこなうこと。

4. 撮影時

  • 現場付きの美術部の人数は制限されます。
  • 「安全担当者」が必ず現場に滞在し、ガイドラインの順守を徹底する。
  • 役者さんが手荷物小道具の消毒には時間がかかることを認識すること。
  • ロケ地、セットの消毒を撮影中に行う場合(何日かにまたがる撮影の場合)消毒は「安全担当者」がおこない、美術部が作業に同席し、装飾品にダメージを与えないようにする(消毒液で家具が変色したり)

5. バラシ

  • 大道具、塗装、装飾、その他の関連業者は、入り時間をずらし、可能な限り同時に作業することを避ける。
  • ロケ地やスタジオ内の消毒は「安全担当者」がロケ地担当制作部の協力によっておこなうこと。消毒は美術部が現場に入る後に行われること。
  • レンタル業者や各ショップに入るのに待ち時間が必要になったり、各お店の営業時間が縮小されているので、一定時間内に返却できる小道具の量に制限がでてきます。
  • 現金支払いをなるべく避けること。仮払いの精算なども、できるだけリモートでおこなう。
  • トラックの運転手と小道具担当者が同じ車に同乗しない。別車を用意する。

書いた人

株式会社ナラの樹 / 代表取締役 今井伴也 / 080-3585-1275 / imai@narra.jp

Created By
tomoya imai
Appreciate

Credits:

Created with an image by Darwin Brandis - "Digital Cinema Camera at Sunrise"