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水と共に生きる向島

きっかけ

京都市立向島秀蓮小中学校で学ぶ総合的な学習(蓮花タイム)で、自分たちの住む地域の歴史について学習しました。その中でこの地域で起きた水害について知り、自分たちが考えていかなければならない問題だと気づき、水害に負けないまちづくり、私たちにできる水害の対策について考えました。

この地域の地形

私たちの住んでいる地域は、昔、「巨椋池」という池でした。巨椋池では、当時漁業をしていました。しかし、明治時代の宇治川付け替え工事により池が淀川と分離されたため、池の水位が著しく低下しました。その結果、水質等が悪化し疫病の発生などの問題、そして自然の美観も失われ、その後水害も繰り返されました。このため、農地への転換を願う地元の運動が起こり、農地の新規開発沿岸既耕地の利用増進を目的として、国内で初めての国営干拓事業が昭和8年に着工され、昭和16年に完成し、634ヘクタールの干拓地が生まれました。その一部が「向島」です。

私たちの学校「京都市立向島秀蓮小中学校」の名前は、巨椋池の水生植物の「蓮」に由来し、校章も蓮の花を用い、中央の花芯は子どもたちを象徴し、その子どもたちを花びらで包み、育てる姿を表しています。

向島の魅力と紹介

向島と水害の関係について

向島の近くには、宇治川が流れています。昭和28年9月の台風13号で宇治川左岸の堤防が決壊し、向島は大きな被害を受けました。

アイデア

自分たち子どもにできること

1.地域の一人一人をよく知る。

2.子どもが防災について学ぶ。

3.子どもたちが自ら率先して避難する。

4.子どもたちが周りの人に声をかけてみんなが助かるようにする。(『釜石の奇跡』を参考に)

地域の人の連携が大切 普段から挨拶や声掛けをして、地域の人たちと子どもたちの関わりを作ります。朝市に参加して地域の方と関わることもつながりをつくる良いきっかけになると思います。

例えば、おたよりづくり。向島の季節に関するの紹介や学校の取り組みの紹介、向島のいい所、水害についてまとめたおたよりを小学生などが近所の人に直接渡すことで、いい関係をつくることができると思いました。

この取り組みをするメリット・必要性

もし宇治川が氾濫して私たちが避難しようと声をかけたら、「この前、おたより配ってくれたあの子が避難しようと言うなら一緒に避難しよう。」と思ってもらえると思います。逆に、急にあまり知らない子どもたちから、「宇治川が氾濫するから避難してください。」と言われても、「じゃあ避難しようか」とすぐには判断できないと思います。だから、普段から知り合う必要があると思うし、そのおたよりで私たちのことも知ってもらえると考えました。

まとめ

この取り組みやアイデアは、上のように11番「住み続けられるまちづくりを」、15番「陸の豊かさを守ろう」、17番「パートナーシップで目標を達成しよう」などにつながると私は思います。

参考資料

『巨椋池干拓地のいまー農業農村整備事業を実施してー』 京都府山城土地改良事務所(1998)

『激甚化する水害ー地球温暖化の脅威に挑むー』 日経BP社(2018)

『特別展 巨椋池ーそして、干拓は行われたー』 宇治市歴史資料館(2011)

『巨椋池総合資料館(仮称)の創設にむけてー『巨椋池と向島』ー』 NPO 法人向島駅前まちづくり協議会(2020)

Credits:

画像を使用した作成者: picjumbo_com - "child kid play"

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